「PEAR」の利用

「PHP」の各種モジュールを簡単にインストールする為、「PEAR」を利用する。

「PEAR」によるインストール

自動インストール

インターネットからパッケージを自動でダウンロードしてインストールまで行う場合。

Unix# pear install パッケージ名

パッケージ名は、HTTP_Upload のようにインストールするパッケージの名前で置き換える。
利用可能なパッケージの一覧は、PEAR パッケージブラウザ を参照するか、次のコマンドを実行する。

Unix# pear remote-list

このコマンドは、その時点で「PEAR」で利用可能なすべてのパッケージのリストを返す。

手動インストール

インターネットからパッケージを手動でダウンロードして「PEAR」によりインストールする場合。
まず、http://pear.php.net/から gzip 圧縮された tar アーカイブをダウンロードする。
そして、そのファイルを指定してインストールする。

Unix# pear install ダウンロードしたファイル名

コマンド一覧

「PEAR」で使用可能なコマンドの一覧は以下の通り。

コマンド 説明
build ソースから拡張モジュールをビルドする。
bundle PECL拡張モジュールをダウンロードし、展開する。
channel-add チャンネルを追加する(PEAR 1.4 以降)。
channel-alias チャンネル名にエイリアスを指定する(PEAR 1.4 以降)。
channel-delete リストからチャンネルを削除する(PEAR 1.4 以降)。
channel-discover 指定したサーバ名のチャンネルを初期化する(PEAR 1.4 以降)。
channel-info チャンネルの情報を取得する(PEAR 1.4 以降)。
channel-update 既存のチャンネルをアップデートする(PEAR 1.4 以降)。
clear-cache XML-RPC キャッシュをクリアする。
config-create デフォルトの設定ファイルを生成する(PEAR 1.4 以降)。
config-get 指定された設定項目の設定値を表示する。
config-help 設定項目についてのヘルプを表示する。
config-set 指定された設定項目に値を設定する。
config-show すべての設定項目の設定値を表示する。
convert package.xml をバージョン 1 から バージョン 2 の形式に変換する(PEAR 1.4 以降)。
cvsdiff パッケージのすべてのファイルに対し cvs diff -u を実行し、結果を表示する。
cvstag CVS のリリースタグをセットする。
download パッケージをダウンロードするのみで、インストールは行わない
download-all すべての利用可能なパッケージをダウンロードする。
info パッケージについての情報を表示する。
install パッケージをインストールする。
list インストール済のパッケージの一覧を表示する。
list-all 利用可能なすべてのパッケージの一覧を表示する。
list-channels 利用可能なチャンネル一覧を表示する(PEAR 1.4 以降)。
list-files インストール済のパッケージに含まれるファイルの一覧を表示する(PEAR 1.4 以降)。
list-upgrades インストール済のパッケージ対し適用可能なアップグレードの一覧を表示する。
login リモートの PEAR サーバに接続しログインする。
logout リモートの PEAR サーバからログアウトする。
makerpm PEAR パッケージから RPM spec ファイルをビルドする。
package パッケージをビルドする。
package-dependencies パッケージの依存性を表示する。
package-validate パッケージの整合性を確認する。
remote-info リモートのパッケージの情報を表示する。
remote-list リモートのパッケージの一覧を表示する。
run-scripts パッケージにバンドルされたインストール後用のスクリプトを実行する(PEAR 1.4 以降)。
run-tests 回帰テストを実行する。
search リモートのパッケージのデータベースを検索する。
shell-test シェルスクリプトテストを行う。
sign パッケージの配布ファイルに署名する。
uninstall パッケージをアンインストールする。
update-channels チャンネルのリストをアップデートする(PEAR 1.4 以降)。
upgrade パッケージを最新のバージョンにアップグレードする(設定項目 preferred_state が参照される)。
upgrade-all すべてのパッケージをアップグレードする。

設定一覧

config-get,config-help,config-set,config-show コマンドで、これらの項目を設定・確認する。

設定項目 説明
bin_dir 実行ファイルがインストールされるディレクトリ。
doc_dir ドキュメントがインストールされるディレクトリ。
ext_dir 拡張モジュールがインストールされるディレクトリ。
php_dir PHP ファイルがインストールされるディレクトリ。
cache_dir PEAR インストーラの XMLRPC キャッシュ用のディレクトリ。
data_dir データファイルがインストールされるディレクトリ。
php_bin スクリプト実行に使われる PHP の CLI または CGI バイナリ。
test_dir 回帰テストがインストールされるディレクトリ。
cache_ttk ローカルキャッシュが使用される秒数。
preferred_state パッケージの開発状況で、優先的にインストールされるもの。
stable,beta,alpha,devel,snapshot
umask ファイル作成時に使われるumask。
verbose デバック用のログレベル。
0〜3で、3が完全なログを出力する。
http_proxy パッケージのダウンロードの際に使う HTTP プロキシのアドレス(host:port)。
remote_config リモート用設定ファイル。
ローカルのインストールをリモートのサーバにFTP を使ってミラーする場合に使用する(PEAR 1.4 以降)。
auto_discover コマンドライン指定または依存性に基づいて新しいチャンネルを自動的に探知する。
default_channel デフォルトのチャンネル(PEAR 1.4 以降)。
preferred_mirror 優先的に使用されるチャンネルのミラー(PEAR 1.4 以降)。
master_server PEAR サーバ。
password PEAR パスワード。
sig_bin 署名処理のプログラム。
sig_keydir 署名キーのディレクトリ。
sig_keyid 署名に使用されるキー。
sig_type パッケージ署名の種類。
username PEAR ユーザ名。

依存関係のオプション

オプション 説明
-a,--alldeps すべての依存パッケージをインストールする。
-o,--onlyreqdeps 必須の依存パッケージのみインストールする。
--nodeps 依存関係を無視する。
--force 強制的にインストールする。
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